Worldwide Developers Conference 2008基調講演まとめ

ガッツリ起きてるつもりが寝落ちしてました。


WWDC2008は予想通りiPhone中心の発表になりました。

iPhone 3Gが7月11日に全世界一斉発売!

ついに来ました3G版 iPhone
発売日は1ヶ月後の2008年7月11日です。


価格は8GBメモリ搭載モデルが199ドル、16GBメモリ搭載モデルが299ドルと格安です。
従来のiPhone(8GB)の価格が399ドルだったので半値ですね。
これで既に発売している国々でも普及が進むかもしれません。


この価格設定はiPhone未購入者への調査で
その半数以上が"価格"を判断理由として挙げたからのようです。


iSuppliの2007年7月の調査では、既存のiPhoneの原価が
8GBモデルでライセンス料や物流費用を考えずに265.83ドルだったことを考えると
この価格設定は大胆ですね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/03/news026.html


全世界共通の端末であり大量生産が可能だからこそ、
この価格が実現したのかもしれません。


日本の携帯電話の価格が10万近いことを考えるとiPhoneの低価格が際立ちます。


購入方法ですが6/10時点ではAppleストアの表記が
iPhone 3Gは日本では7月11日に発売となります。販売条件等については、後日あらためてお知らせいたします。」
となっていますのでもう少し待つ必要があるようです。
http://store.apple.com/jp/browse/home/shop_iphone/family/iphone?mco=MTE2NTQ

iPhone 3G稼働時間

初期iPhoneが3Gにならなかった理由が
3Gチップの消費電力の問題だと言われていましたが、
今回発表されたiPhone 3Gは以外と長時間稼動するようです。

  • 連続待受時間は最長300時間
  • 連続通話時間
    • 3Gで最長5時間
    • 2G(GSM/EDGE)で最大10時間
  • 連続ネット利用時間
    • 3Gで最長5時間
    • Wi-Fiで最長6時間
  • ビデオ再生で最長7時間
  • オーディオ再生で最長24時間


比較対照としてSoftBank X01HTのスペックは以下です。
http://mb.softbank.jp/mb/product/X/x01ht/index.html

  • 連続待受時間は約250時間(日本国内・W-CDMA)/約200時間(GSM)
  • 連続通話時間は約240分(日本国内・W-CDMA)/約300分(GSM)

iPhone 3Gスタイル

iPod touchと比べてスタイル面での変更は背面のカメラと
16GBメモリ搭載モデルで背面ホワイトのモデルが追加されています。

http://images.apple.com/jp/iphone/images/specs_colors20080609.jpg

iPhone 3G新機能

iPhone 3Gには予想通りGPS機能が搭載されています。

このGPS機能は現在地を表示するだけでなく、
画像にGPSデータ(ジオタグ)を埋め込む事や、
Googleマップと連携してトラッキングすることも可能です。

通話中にデータ通信利用も可能なので電話しつつ
GoogleMapで地図確認などが出来るようになります。

MobileMeソフトウェア

Exchangeを使わない一般ユーザーをターゲットとして、
Exchange Server互換のMobileMeが2008年7月にサービス開始します。
年間99ドルで20GBのストレージスペースと、
Exchange Serverと同等のサービスであるメール・お気に入り・カレンダ・アドレスブックの同期が可能になります。
WindowsではOutlock,MacではMailやContactsといったデスクトップアプリと同期が可能です。
またデスクトップライクのWEBアプリケーションも提供されます。

http://www.apple.com/jp/mobileme/features/

iPhone 2.0ソフトウェア新機能

iPhone2.0ソフトウェアは2008年7月初旬にリリースされる予定になっています。
現行のiPhoneユーザには無償で提供されますが、
iPod touchユーザーは9.95ドルでバージョンアップできます。商売上手!?

エンタープライズ機能強化

Microsoft Exchangeと接続するExchange ActiveSync機能の追加がありました。
またCiscoVPN機能の対応と企業ユーザに求められる機能の強化も行われています。

Word,Excel,PowerPoint閲覧対応
日本語入力の強化

iPod touchは日本語入力面での不満が多かったのですが、
片手で操作可能な携帯方式の日本語入力が追加されたようです。
基調講演の中では手書き入力のデモ(中国語)も行われてましたので
もしかすると日本語でも手書き入力が利用できるかもしれません。

サードパーティ製アプリケーション

これがiPhoneの一番注目すべき点です。
iPhone SDKは最初の95日間で、25万人にダウンロードされたようです。
iPhone SDKリリースによりサード・パーティ製アプリケーションが徐々に開発されつつあります。
今回のWWDCではサード・パーティ製アプリケーションの開発会社を招いて紹介されていました。

最後に、、

3Gでの高速な通信、Wi-FiGPSの搭載、サード・パーティ製アプリケーションの増加、ミュージック、ムービー、低価格と
iPhoneは相当魅力的な端末になっています。


ウェブ進化論で有名な梅田氏は著書の中で
「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」という諭吉の言葉を引用して、
今がウェブ進化において"一身にして二生を経るが如"しだと表現しました。


モバイル世界でのガラパゴスと呼ばれるほど独自の進化を遂げた日本でのiPhoneの登場は
モバイル進化において"一身にして二生を経るが如"し状況への呼び水となります。


ソフトバンクモバイル孫正義社長は基調講演後に
iPhoneは,これまで音声通話に限られていた携帯電話を,インターネットの世界に導く存在だ。
全く新しい別次元のユーザー体験をもたらしてくれる。
日本での発売も7月11日で,時差の関係で3G iPhoneの発売は日本が世界で最初になるのではないか」と語りました。


さあっ、あなたはiPhoneを何時買いますか?